所信表明
皆様、こんにちは。
本日、2026年7月1日より、大阪城北ロータリークラブ第50代会長を拝命いたしました宿龍太です。この一年間、皆様どうかよろしくお願いいたします。
思えば、私がこのクラブに入会させて頂いたのは、2014年5月28日のことでした。
入会のきっかけは山田会長にお誘い頂いてのことでしたが、知っているかたもおらず、入会当初は、例会もさぼりがちであったのですが、徐々に諸先輩方からお声がけを頂くなどしてロータリーへの出席が日常となり、また、幹事や理事なども務めさせて頂いたり、様々なロータリー活動に関与させていただくことで、本当にゆっくりとですがロータリーの奉仕と親睦について理解をさせていただきました。
そして、1年半前に副会長に選んでいただき、本日より会長として活動をしていくわけですが、これまで諸先輩方が築き上げてこられたこのクラブを、一年間お預かりすることの重みに、不安と緊張を感じております。
しかしながら、前会長をはじめ歴代の先輩会員の皆様からのご支援、そして理事及び役員の皆様、また明石幹事との準備を重ねながら、この日を迎えることができたのであり、皆様の力を借りながら進めていけばよいのだと思うと、力強い気持ちになります。
未熟な点も多々あろうかと存じますが、会員の皆様のお力添えをいただきながら、誠心誠意、職務に取り組んでまいる所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本年度は私たちのクラブにとりまして、創立50周年という大変大きな節目の年にあたります。
当クラブは1977年6月29日に発足したわけですが、私の存じ上げている設立当初からの会員は、名誉会員である加納晴彦会員のみです。少し遅れて上堀博三(ひろぞう)名誉会員が設立年の10月に入会され、同年12月には、お亡くなりになられましたが村上白士(はくし)会員が入会し、服部貢会員は翌1978年10月に入会されています。
そのほかにも、クラブ計画と目標の紙面でお名前を見たことしかない、初代会長の中正男様などをはじめとして、歴代の会員の皆様方が、当クラブを支えてこられました。
この6月に香港を訪れてペニンシュラロータリークラブの50周年式典に参加してまいりましたが、その発端は加納会員であることを思えば、当クラブの礎を、今、お名前をあげさせていただいた方を始めとした皆様方が築き上げてこられたのであり、本当に感謝と敬意の念を抱きます。
このような半世紀という歳月、諸先輩方が一つひとつ積み重ねてこられた奉仕の実績、そして築き上げてこられた地域との信頼関係。それらの重みを、私たちは今、しっかりと受け止めなければなりません。
私たちが今、当たり前のように享受しているこのクラブの存在が、決して当たり前のものではないことに気づかされます。
50年前と比べれば、時代は大きく変わりました。社会の課題も、地域の姿も、様変わりしています。しかし、ロータリーの根本にある精神に変わりはありません。
4つのテストによる倫理的指針や定款にも記載されているロータリーの目的である「意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むこと」です。
情けは人のためならず、奉仕活動は利他の精神のあらわれでもありますが、自分のためのものでもあります。
この50年という節目の年においては、今一度、ロータリーの基本に立ち戻り、奉仕と親睦を固めて、次の50年への橋渡しとする、これからのクラブの新たな礎となる大切な一年にしていきたいと思っております。
会員の皆様には、この特別な一年を、共に作り上げていただきたく、心よりお願い申し上げます。
この特別な1年ですが、来年2027年5月29日には50周年記念式典を、本帝国ホテルにおいて開催します。
そして、この50周年記念事業として、「誠の心(こころ)、未来へ」をテーマとして、私たちは大阪天満宮に菅原道真公の銅像を寄贈させていただくことになりました。
大阪天満宮は、古くから人々の心の拠り所であり続けてきた神社です。その天満宮に、半世紀にわたる私たちの活動の節目として、何かを残すことができる。これは大変光栄なことであり、また大きな責任でもあると感じております。
なぜ、今この事業に取り組むのか。それは、様々なご縁に恵まれたものであることもさることながら、この事業に惹かれたのは、菅原道真公の生き方が、私たちロータリアンが目指す姿と深く重なるからだと、私は考えています。
道真公は、学問の神様として広く知られておりますが、もう一つ大切な呼び名をお持ちです。それは「至誠の神様」という呼び名です。無実の罪を着せられ、都から遠く大宰府へと追われながらも、道真公は自ら反発することなく、ただ誠の道を貫かれました。「正しいことをしていれば、いつか自ずと明らかになる」。この信念こそが、後の世に「正直の神」「至誠の神」と称えられる由縁となったのです。
これは、私たちロータリーが掛け声だけでなく実践を重んじる姿勢、すなわち「Service Above Self(超我の奉仕)」の精神に通じるものではないでしょうか。見返りを求めず、ただ誠実に務めを果たす。道真公の生き方は、まさにロータリアンが大切にしてきた価値観そのものだと思うのです。
道真公にはもう一つ、私の心に残るお話があります。当時、政治の要職にある者の多くは代理を立てて済ませることが当たり前でしたが、道真公は讃岐国司として、自らその地に赴き、政務にあたられました。そして深刻な旱魃が起きた際には、自ら雨乞いの祈祷を行い、民を救ったと伝えられています。机の上だけで物事を判断するのではなく、現場に足を運び、自らの手で汗を流す。この「現場主義」の姿勢もまた、私たちロータリアンの奉仕活動、地域に出て、人と出会い、汗をかきながら手を動かすという活動の原点と、重なるところがあるのではないでしょうか。
至誠を貫く心、そして現場に立つ姿勢。「誠の心、未来へ」をテーマに、私たちは今年度、50周年という節目にふさわしい一年を、共に作り上げていきたいと思います。
銅像が完成し、大阪天満宮の境内に据えられたとき、それを目にする地域の方々、そして未来の会員の皆様に、私たちがどのような思いでこの事業に取り組んだのかが、伝わるようにしたいと思います。一つの像が、これから何十年もその場所に立ち続け、訪れる人々に道真公の生き方を静かに語りかけていく。そのことを思うと、この事業に携われることを、改めて光栄に感じております。
それでは、ここから今年度、私が特に力を入れてまいりたい活動の方針について、5つの柱に分けてお話しさせていただきます。
これらの5つは、それぞれ独立したものではなく、互いに支え合う関係にあると、私は考えております。会員が増え、組織が活性化するからこそ、より充実した奉仕活動ができる。奉仕活動を通じて地域とのつながりが深まるからこそ、次世代育成にも厚みが出る。そして、それらすべての土台として、50周年という節目を、クラブ全体で大切に育んでいく。さらに、その根底には会員同士の親睦があり、互いを知り、信頼し合う関係があるからこそ、これらすべての活動に力が宿るのだと思います。この循環を意識しながら、一年間の活動を組み立ててまいりたいと思います。
まず第一に、会員増強と組織の活性化です。これは今年度、私が最も力を入れたいと考えている分野でもあります。
昨年度は、秋吉会員、山本会員を迎え入れることができましたが、他方で、大岡会員が昨年9月に、安田会員が本年5月に亡くなられ、また、ほかにも退会者がおられて、結局入会2名、退会5名と純減し、本年度のスタートは会員数55名でスタートすることとなりました。
クラブの活動は、会員一人ひとりの存在があってこそ成り立ちます。どれほど立派な事業計画を立てても、それを実行する人がいなければ、絵に描いた餅に終わってしまいます。50周年を迎えた今こそ、次の50年を共に歩んでくれる仲間を、しっかりと増やしていく年にしたいと考えております。
目指せ70名ではありますが、まずは60名を超えて50周年の式典を迎えることができればと考えております。
会員増強については、人を増やすことだけが目標となるものではございません。大切なのは、入っていただいた方が「このクラブに入って良かった」と心から思えること、そして長く活動を続けていただけることも会員増強のひとつです。会員一人ひとりが、自分の周りにいる方々に、自信を持ってクラブの魅力を語れるようになること。これがまず第一歩だと考えております。
また、新しい会員をお迎えしたあとのフォローも、これまで以上に丁寧に行ってまいりたいと思います。入会して間もない会員が孤立してしまうことのないように、先輩会員が積極的に声をかけ、委員会活動や奉仕活動への参加を後押しする。そうした風土を、クラブ全体でつくっていきたいと考えております。
例会そのものについても、より参加しやすく、発言しやすい場にしていくこと、そして委員会活動を活性化させ、それぞれの会員が持つ知識や経験を、クラブ全体の力として活かしていくことに、今年度は力を入れてまいります。出席そのものを目的化するのではなく、「参加してよかった」と思っていただけるような例会づくりを、役員一同で工夫してまいりたいと思います。
会員増強と組織活性化は、表裏一体の関係にあります。組織が活性化しているクラブには、自然と新しい仲間が集まってくるものだと、私は信じております。今年度は、会員増強委員会を中心に、具体的な数値目標も掲げながら、計画的に取り組んでまいりたいと考えております。
第二に、奉仕活動の充実です。
ロータリーの原点は、地域社会への奉仕にあります。50周年の記念事業はもちろんのこと、日常の奉仕活動についても、地域の声に耳を傾けながら、本当に求められている支援を見極めて取り組んでまいりたいと思います。
先ほどお話しした道真公の「現場主義」を、私たちも実践してまいりましょう。会議室の中だけで奉仕活動を計画するのではなく、実際に地域に出て、現地の方々と対話をし、本当に必要とされていることを見極める。そうした姿勢を、今年度の奉仕活動の基本としていきたいと考えております。
職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕。ロータリーが掲げるそれぞれの奉仕の形には、私たち会員一人ひとりが持つ専門性や経験を活かせる場面が必ずあるはずです。各委員会には、今年度それぞれの活動分野において、地域の実情に即した、実りある事業を企画していただきたく思います。私自身も、できる限り現場に足を運び、会員の皆様と共に汗を流してまいる所存です。
第三に、次世代の育成です。
青少年交換をはじめとした次世代育成プログラムは、ロータリーが未来に向けて行う、最も大切な投資の一つだと、私は考えております。今を生きる青少年たちに、国際的な視野と奉仕の心を育む機会を提供すること。これは、50年後のクラブ、そして地域社会への、私たちからの贈り物でもあります。
次世代を担う若者たちが、ロータリーという場を通じて世界に目を向け、奉仕の心を学んでいく。その姿を見ることは、私たち会員にとっても、初心を思い出させてくれる大切な機会になるのではないでしょうか。今年度は、こうした次世代育成プログラムへの参加と支援を、より一層充実させてまいりたいと思います。
また、地域の学校や青少年団体との連携も、これまで以上に大切にしてまいりたいと考えております。私たちが半世紀にわたり積み重ねてきた経験や知恵を、次の世代にどのように伝えていくか。それは、会員増強と同じく、クラブの未来そのものに関わる、大切な課題であると認識しております。
第四に、50周年記念事業の推進です。
大阪天満宮への菅原道真公銅像の寄贈をはじめ、記念事業を通じてクラブの歴史を未来へつなぐ取り組みを、会員の皆様と力を合わせて進めてまいります。この事業が、地域の皆様にも長く愛され、私たちクラブの誇りとなるよう、丁寧に進めてまいりたいと思います。
銅像という形に残るものを通じて、私たちのクラブが半世紀にわたり地域と共に歩んできたことの証を、これからの世代にも伝えていけたらと考えております。記念事業の準備にあたっては、会員の皆様一人ひとりのお力が必要となります。どうぞお力添えをよろしくお願いいたします。
第五に、親睦活動の充実です。
ロータリーの活動は、奉仕や事業だけで成り立つものではありません。会員同士が互いを深く知り、信頼し合う関係があってこそ、奉仕活動も、会員増強も、本当の意味で力を発揮するのだと、私は考えております。
昨年度に引き続き、今年度も小グループに分かれての食事会を継続してまいりたいと思います。大勢での例会だけではなかなか話せないことも、少人数で食事を共にする中であれば、自然と会話が生まれ、会員同士の距離も近づいていくものです。普段の例会では話す機会の少ない会員同士が、こうした場を通じて新たなつながりを築いていただけたらと願っております。
それに加えて、今年度は新しい試みとして、日帰りでのプチ旅行による親睦の機会も検討してまいりたいと考えております。少し足を伸ばして、いつもとは違う場所で、いつもとは違う時間を共に過ごす。そうした経験は、クラブの中に新しい会話のきっかけや、思い出を生み出してくれるはずです。まだ検討段階ではございますが、会員の皆様のご意見もいただきながら、実現に向けて準備を進めてまいりたいと思います。
親睦は、ロータリーの活動を支える土台です。会員一人ひとりが、このクラブにいることを心から楽しいと感じていただけるよう、今年度は親睦活動にも、これまで以上に力を入れてまいります。
会員の皆様。
本日は、創立50周年という大きな節目を迎えるにあたっての所感、そして菅原道真公の生き方に重ねた今年度の指針、そして5つの活動の柱についてお話しさせていただきました。
至誠を貫き、現場に立ち続けた道真公の生き方に学びながら、この50周年という節目の年を、私たちらしい一年にしてまいりたいと思います。会員増強、奉仕活動、次世代育成、50周年記念事業、そして親睦活動。どれも一人では成し遂げられないことばかりです。会員の皆様一人ひとりの知恵と力を結集することで、初めて実を結ぶものだと、私は確信しております。
一年後、このクラブが「あの年があったから、今がある」と振り返っていただけるような、そんな実りある年にできるよう、誠心誠意努めてまいります。未熟な点も多いかと思いますが、会員の皆様の温かいご指導とご協力を、何卒よろしくお願い申し上げます。
ご清聴ありがとうございました。
以上
国際ロータリー第2660地区におけるロータリークラブ副会長の主な役割は、会長のサポートと代理、例会や理事会での議長進行、そして各種委員会(会員増強やクラブ管理など)の統括です。会長が掲げる方針のもと、クラブ運営を円滑に回すための重要なポジションです
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副会長の具体的な役割・業務
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•会長の補佐および代理
会長に事故や不在などの事由がある場合、本クラブの会合および理事会において議長を務めます。
•委員会担当(理事としての役割)
クラブの各委員会(会員増強委員会、例会運営委員会など)を割り振られ、各委員会の活動がスムーズに進行するよう監督・サポートを行います。
•理事会への参画
副会長は自動的に理事会のメンバーとなり、クラブの重要事項の意思決定に参画します。
•次年度に向けた準備
規定上、次期会長(会長エレクト)とは別の役職ですが、クラブ運営の中核として会長の任期全般に関わるため、次期以降のリーダーシップを学ぶ重要な期間ともなりますが、明石幹事が全て担っていただけるので私の出る出番は無いと思っております。