天津外国語学院奨学金制度の理念と進行状況報告
住所:〒300204 天津市河西区馬場道117号
教育を受ける機会はすべての人々に開かれているべきであろう。困窮の向学心に燃えた若者にも扉は開かれていなければならない。幸い完全とはいかないが日本には奨学金制度が存在する。また、ロータリークラブでは米山奨学金という立派な制度があり留学生に経済的な支援を行っている。
我がクラブでお世話をした中国人米山奨学生から中国の現状を聞き、困窮家族の学生が苦しい生活の下、勉学に励んでいる事を知った。何とか援助の手を差し延べてやりたい。会員全員の気持ちが一致して奨学金制度を創設することになった。
相手として日本に興味を持ち、理解しようとしている日本語学部に的を絞り、天津外国語学院に決定した。学院側も我がクラブの意図を十分理解の上、協力態勢ができたものである。
■実施の進捗
99.6.10 クラブ員10名が訪中、設立式典を行う。
当会 桑原会員寄付 100万円 国際奉仕会計より 30万円
奨学生3名に毎月300元(日本円で約4800円)支給する。新3年生限定
99.8.18 新入生全員(80名)に国語辞典を支給。
01.8 奨学生を3名から5名に増員。
追加資金 9万円
02.9.6 クラブ会員15名が学院を訪問。桑原会員35万円、国際奉仕会計より15万円、合計50万円を追加寄贈。
当日「日本事情セミナー質問会」を開催。4グループに分かれて学生からの厳しい質問責めに会い、会員全員汗だくになりながら答えた。
04.11.21 クラブ会員4名が学院を訪問。桑原会員25万円、国際奉仕会計より15万円、合計40万円を追加寄贈。奨学生との交流会、
修剛院長他学校側とこれからの方針等について討論。これまでの奨学生累計25名。
この間、受給奨学生から現状報告が年4回づつ手紙で送付されている。この報告は会報にその度掲載し、会員と奨学生の心の繋がりを作っている。また、日本語がドンドン進歩している事が分かり楽しいものである。比較的安価で知日学生を養成でき効果は計り知れない。今後は日本理解のためになるソフト提供を課題としたい。
■奨学生からの手紙(原文のまま)
大阪城北ロータリークラブの皆様:
奨学金を拝受したことにずっと嬉しいです。1年間の無私の援助を与えてくださいました事に誠に感謝いたしております。
以前は日本、そんな遠い所からの援助がうけることは夢にも思い至らないんです。本当に意外です。勉強がスムーズに行わせます。それに、日本ではたくさんの人が日本語を勉強する学生に関心を持ってくれているのです。ただ一生懸命に勉強して皆様のご恩に報いたいと願っています。
本当にありがとうございました。喪心から厚くお礼申し上げます。
ご健康とご幸福をお祈り致します。
日本語学部
宋 莉莉 2002.7
■香港ペニンシュラーRCからの手紙
今回、天津でお会いでき楽しい時を過ごせました。
中国における奉仕はとても難しく、貴クラブの長年に渡る実績は尊敬すべきものです。
貴クラブの紹介により私達のクラブはこのスカラーシップを容易に設立することができました。学生たちの喜ぶ顔を見て、この制度の重要性を確認しました。
貴クラブとの永年に渡る友情に感謝します。
香港ペニンシュラーRC
Ricky Chan 2004.12